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作家はまるで芋虫のようだ。
作家は表現を通じ、世界を構築することができる。
世界は広く、深く、自由で美しい。
自身の力次第で、まるで羽化するように観える世界を広げ、美しさを極めていける。
だが時に、世界が閉ざされることがある。
表現と向き合うからこそ湧き上がる焦燥感や葛藤、そして絶望。
負の連鎖に囚われ身動きが取れなくなる。
四肢の無さを嘆くのか、蛹の期間と捉え昇華させるのか。
ここでの対応が作家としての分水嶺なのかもしれない。

Caterpillar (2025)
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